star vase

あふれることばたち

幸福の最果て/project - as A - 水江建太 × ROCKによせて

幸せでした。ほんとうにありがとう。だいすきだよ。

project - as A - 水江建太 × ROCK
2023年1月11日
2023年1月18日
2days at ZeppYokohama

これまで何度も心から叫んでいるけれど、建太くんのファンでよかった。ほんとうに誇らしい。そして毎回言っているけれど、福岡から横浜まで飛んでよかった。来てよかった!
何度彼のステージを浴びても新鮮にそう感じる。だからずっと推してるんだよね。今日も明日もずーっとだいすきだよって。

今回はそれだけじゃなかった。ちょっとした大きな変化があった。
わたしは彼のことをこれからもきっとずっと応援したいって、ようやく思うことができた。
え、今までは?違ったの?わたしの言動、気持ちを知る人ほどそう思うかもしれない。
今までは、違った。どういうことかというと、音楽ありきで推していた。
音楽をやらなくなったら降り時だって話をしたことが何度かある。出会ったのは舞台。舞台で役を演じているすがたもわたしの好みどストライクで魅せてくれるものが大好きだった。だけど、心のどこかで音楽は絶対条件だった。それはわたしが音楽にかけがえのないものを見出していて、音楽なしでは生きていけないから。そして舞台役者としても好きだと思えるひとがつくる音楽がどんぴしゃで突き刺さって心を動かされたことが自分の中ですごく重たいものだったから。

でもね、きっかけに過ぎなかったんだよ。
わたしにしては長いこと応援してきた。三年半だ。いろんなこと、ほんとうにいろんなことが起こるには十分な月日だ。自分の中にある理由でしんどいこともあったけど、建太くんがくれるものはすべて元気の源だった。
気がつけば好きの欠片が色とりどりにたくさん集まっていた。ぜんぶすき!なんて言っちゃうけど、その正体は"たくさんの好きがある"だ。

どうしてこんなことを考えたかというと、ラスト公演での話で終わりを感じたからだ。
「こうしてみんなの前で歌う機会は減るかもしれない」
ちょっと、衝撃を受けた。
減る、というだけ。でもわたしは建太くんの歌が、音楽が、ライブが好きだから。そこになんとなく執着していて、想定外の情緒のうねりに襲われた。
その前後の言葉も、最後みたいなことを言う……そう思った。会場の一体感も凄まじくて、楽しそうで幸せそうで、余計に。ここが幸せの果てだ。そう感じた。幸せの果てって辿り着けるんだね。なかなか得られない感覚だよ、これ。
もう二度とないステージ。それはいつだってそうなんだけど、みんなきっと心の底からは理解してないよね。次があるって思う、今度も楽しみだって言う、未来を待つ。だけど今回ばかりは"二度とない"って感情が湧いてきた。だって、まるで最後みたいに、歌うから。
最果てみたいな幸福の中、わたしはぐちゃぐちゃの情緒で超速でいろんなことを考えた。
歌わなくなったらどうしよう。
そうとは言っていないのにね。
ステージに立つすがたを見ながら、音を聴きながら、最高に楽しかった3公演を思いながら、答えはするっと出てきた。
歌ってなくても追いかけていたい。

いや、ずっと歌っててほしい。ぜったい歌い続けてほしい。もっとたくさん聴きたい、ライブを浴びたい。
でも、わたしが建太くんを応援する本質はそこじゃないって思った。
人生を変えるくらいの勇気をくれたこと、がんばろうって元気をくれること、いつだって幸せをくれること。そういう意味で「good night」って曲はとくに沁みる。
人生の彩りに不可欠なものをくれて、そして心から尊敬できる人だから。だから、ここまで推してきたんだよ。

いつもありがとう。これからもステージで輝くすがたを、きらめきを、たくさんいただきます。そのぶん、それ以上、なにか返せていたらうれしいな。もらうものがあまりに大きくて、返せるものなんて微々たるものだろうけれど。知り続けたいし、好きを叫び、届けていきたい。どうかほんのすこしでも光になれたら。

やっと相思相愛になれた気がするよ。だいすきだって言ってくれたけど、こっちこそ、だいすきだよーー!って白い光に乗せて届いてたらいいな。

なんだか語っていることはいつもと変わらない気がする。ほんとうはずっと分かっていたのかも。こうして自分の気持ちに気づいて、言葉にすることができたというだけ。でもそれは大きいよね。

今冷静に考えれば、次が決まっていないというだけなのかもしれない。役者としてのスケジュールが詰まっているのかなとも感じた。活躍する年にするって言ってたし。
そういえば初日に、また最高のライブ作るからって言ってたし!勢いで言っていた気がするからたとえ先が決まってなくても気持ちとしてはまたライブやるんでしょ!楽しみにしてるよ、また行くよ!

そして思うよ。やっぱり、ファンでいることって運命じゃない?
素敵な人は世界中にたくさんいる。その中で縁があって出会って、好きだなーってぼんやり感じて、感性や考え方に自分自身と近いものを感じて尊敬して、波長が合うから心地よい。奇跡の積み重ねをいくつも感じてきた。いい人、素敵な人なら誰でもいいなんてことはない。だから運命なんだよ。大袈裟なんかじゃない、心の底からそう言える。

音楽はその人自身を表している。音楽じゃなきゃ交わせないものがある。音楽は運命を表す。音楽が好きということはとても大きい。
どの曲も、まるで、わたしを知っているみたいだった。

ここでようやく、ライブの話をしよう。笑
どうしようかな、あえて全曲は語らない。記憶を大切に、思いのままに憶えていよう。
建太くんらしいロックだった。ばちばちに尖った感じの曲も初っ端からぶちかましてくれて、ほんっっとに最高。尖ってると言っても、なんかもうむちゃくちゃ前向きでまっすぐなんだよね、うれしくなるくらい。そのまま突っ走っててほしいし、わたしもそうやって突っ走ろうって思った。
世の中いろんなことがあるしいろんなことを考える人がいるけどさ、建太くんのその強さを音楽を通して知れてよかった。ロックって最高!!
曲調、雰囲気の強さ、ぜんぶぜんぶわたしの好きなロックだった。建太くんが作る曲だから好きなのではなく(もちろんそれはあたりまえにあるけど!)、わたしの好きに建太くんの曲がどんぴしゃでハマる感じ。運命だよね。
ギターボーカルもあまりにもかっこよかった。ただただかっこいい、純粋に恋。
そういえば2公演目くらいでギターのアンプ?機材で調整するのに足で踏む瞬間(演奏は疎くて何も分からない)になんかぎゅんってきた。言葉あってる?笑
blue noteは学祭で歌っててほしいっていい意味で思った。理想郷みたいな映画の世界で、体育館だったりちいさなライブハウスだったりで舞台の下から恋するんだよ。それでいてレ◯大取れるよって思ったよね。blue note、nowhereはレ◯大曲だよね(伝わってほしい)

まるでわたしのことを知っているみたい。それは音楽を好きになる理由のひとつだと思う。そして出会えたことが奇跡で、運命で…という証明になる感情。*1
自分の人生に突き刺さるような歌詞、旋律。わたしにとってはこれからのキャリアや夢、今やろうとしていること、挑戦…そういうものに大きな勇気をくれる曲があまりに多い。
自分自身と重ねて。どの曲もまっすぐにいろいろなかたちで響いてきて。ほんとう、出会えて幸せだ。

これまでたくさんの音楽を聴いてきた。はじめは数えられるくらいだったように思う。いつのまにか増えていった。多くの旋律を聴かせてもらった。どの曲も好きだ。その中で印象深い曲というか、情緒に深く突き刺さる曲がいくつかある。
そのひとつが「モノクロ」デビュー前くらいからの曲らしい。すこしずつかたちを変えていって、今回こうして音源になり、ライブで歌ってくれた。音楽をつくる人の、自分の曲を手の中で変えていく感じ。その様が好きだから、この話を聴いてうれしかった。音楽はけして一定ではない。変わっていく。そのゆったりとした変化を感じるのも好きだ。
そしてアーティストが言う"付き合いの長い曲"というのはもれなくファンも思い入れがあるもので。
わたしが初めて聴いたのは2020年3月だ。あの日のこともよく覚えている。ニコ生の配信だったけど、びっくりするくらい幸せ空間だったよね。彼を推していると定期的にある、情緒に涙が滲むような幸せ空間。ほんとういい曲で、こんなにも心がふるえるんだっておどろいて。旋律も歌詞もやさしくてきれいで、芯もあって。
昨年、あれから歌詞がすこし変わったんだって聴かせてくれた。変わりゆくひとつの音楽を実感したのははじめてだった。ファンになって月日をいくつか重ねていたこともあって、なんだかものすごく、噛み締めるように聴いた。
そして今回だ。もう言葉にできない。ただひたすら、よかった、だいすきだ。
"世界は色づいていった"のところで虹色のスポットライトが建太くんに集まっていくように照らされる演出で胸がいっぱいになっていろいろ溢れそうだったな。
この曲に関してはひとつの結末みたいなものがここに定められたのかなあって思わずにはいられない。音源化したことも含め、今回のライブで歌ってくれた理由をいろいろ考えちゃう。
サブスクで配信がはじまった音源も、声があまりにもやさしくてきれいで。今もずーっとリピートしているけれど、ほんと泣いちゃいそう。好きでよかったなあ。
はじめて聴いたあの頃と今ではわたしも建太くんも、このちいさな世界のいろんなことも、変わったけれど。それでも変わらないものがある。それを感じさせてくれる。わたしにとっても大切な曲だよ。

思い入れのある曲のもうひとつで、「cassis」がある。
18日のアンコール弾き語りで歌ってくれて、うれしかった。個人的に、この曲を聴きたいひとって一定数いると思う。根拠とか理由とかないけど、なんとなく。わたしにとっては建太くんを応援したいなって思うきっかけになった曲。今ではいくつもある曲の中で、いちばん最初に聴いた曲だ。好きっていうのはけっきょく直感だと思う。直感で好きだって感じて、惹かれて。そうして今がある。この曲を聴くことって少なくて、でもやっぱりとくべつで。それは個人的な感情で。
推しとファンと音楽っていう三角関係の中でみんなそれぞれ物語を持っていると思う。人それぞれに思い入れのある曲がある。それでもやっぱり感情ってどこかに重く乗っかるのかな。
その上で考える、今回どうしてこの曲を歌ってくれたんだろうって。答えなんて一生出ないだろうけど。なんだろう。ともあれ、ただただうれしかったな。感慨深い。

あともうひとつ語っておきたい、思い入れのある曲が「mercy」
みんな好きよね!ラスト公演のWコールで何も持たずに(?)出てきちゃったからって、挨拶するのもなんだかってことでその場で歌ってくれた。
イントロだけでわたしも周りもみんなハッと光を構えてた。笑
手拍子、むずかしかったけど楽しかったな。弾き語りで、打ち合わせなんてなしで(客席との打ち合わせがないのは当然わかった上でのこの表現)、手拍子が起こるのすごいよね。あの一体感すごかったな。
挨拶するのも…で一曲歌おうかってなるところがほんと素敵。やっぱり音楽が絶対的にそばにあるんだろうなってうれしくなっちゃった。

3公演ともYuさんが登場されて(!)、18日には建太くんがライブをつくる上で一番にファンのことを考えてるって話をしてくれた。きっとそういう人だってもう分かっていても第三者の目線でそう聞けるのはやっぱりうれしいね。
どの曲も、そして演出、セトリも、わたしたちのことを考えられている。とすると…なんて考えてしまう。どうしてあの曲を歌ってくれたんだろう、とか。もちろん、いろいろ伝わってきて、幸せになって…というのはしみじみと感じている。

なんというか、もうとにかく、わたしたちって相思相愛だよね…………
みんな建太くんのことが大好きなんだっていうのがあのライブ空間に満ちていたし。それは11日初日公演のアンコールで着席でゆるゆるとみんな思い思いに彼の音楽に浸っているのを肌で感じて思った。それに18日の2公演とも奇跡が起きているような一体感があって。

18日は昼公演で幸せが突き抜けててラストどうなるのよって感じだった。そして夜、ラスト。ここが幸福の最果てだって感覚に陥った。そうそうたどり着ける場所じゃない。
あの幸せ空間をつくったのは紛れもなく建太くんだよ。
ファンサありの舞台作品(つまり他にも演者がいて客席は自分のファンだけではない状況)だと、見つけ出して視線をくれる人なんだけど。ソロイベって客席みんな自分のファンだからそれってむずかしいというか、あまり現実的ではない…と思っていて。
でも今回のラストさ、ひとりひとりを見てるって感じた。すごかった。なんかあっちの方見てるなあって思ったらこっちを見て、一瞬目が合って、見渡してて……みたいな…………うまく言葉にできないからこの体感を分け与えて感じてほしい……
これ以上ないくらいの幸せの最果てにたどり着くとそこが天井で、だから終わりを感じるのかな。
永遠なんてない、それを実感した。永遠なんてものはありえなくて、今この瞬間は二度となくて。だけど思い出は永遠だよね。ラスト公演、アンコールラストの「good night」のときにこれで本当に最後の曲です、思い出を持ち帰ってくださいって言われて、ぎゅっとなった。"思い出"って言葉、ともすれば強いよね。あの瞬間が二度とないことをみんな知っていたみたいだった。

今回のライブ、途中からいろいろと想定外だったんじゃないかな。想定外の幸福というか。こんなにすごいとは思わなかった。言葉にできない、あの空間で生まれた二度とない幸福の最果て。奇跡が起こるって言葉はファンタジーなんかじゃない、心の底からまっすぐにそう言える。そういうライブだった。

最高に楽しそうで、幸せそうで、わたしもとっっっっても幸せで!
今日も明日もこれからも、ずっとだいすきだよ。
ステージに立つ建太くんの輝きが、きらめきが。そして音楽に現れている人柄、まっすぐで熱くて、きれいでやさしくて。ぜんぶだいすきです。

いつもたくさんの幸せをありがとう!最高のロックでした!

みんな聴いてね。

自分で選び取る式のランダム入場特典アクスタ、自力フルコンプでした♡

P.S.おみくじを引く習慣はあまりないけど笑、グッズで出してくれるなら絶対に引くよ!

marshmallow-qa.com

今思うことを書きなぐったから、ひとまずこれで。あとはTwitterでつぶやいています、たぶん。
twitter.com

*1:"わたしのことを知っているみたい"という言い回しは某Re:valeの物語で覚えた。モモのユキに対する感情は、わたしの建太くんへの感情に重なる。

わたしのずっと好きな音楽の話/project-as A-水江建太×city pop によせて

初ソロライブ開催、おめでとう。ほんとうにおめでとう!
そして素敵な空間を、音を、言葉を、ありがとう。

今日も明日もずっとずっとずーっと大好き。そんなひとに出会えたわたしはとびきりの幸せ者だよ。

どう書くか迷ったけれど、建太くんと彼の音楽が好きなわたし自身の話と、今までとこれからの話をする。受け取った音や言葉に感じたことを綴りながら。
そしてこのプロジェクトはほぼ有料コンテンツだからどこまで話していいものか悩んで、ひとまずギリギリを攻めてみることにした。だっていろんなひとに聴いてほしい。宣伝として有用なレベル、みたいな概念があるでしょう。そういう感じで、書いていく。

建太くんの音楽が大好きだ。
わたしは音楽がないと生きていけない人間で、まさにno music no lifeだ。お仕事中以外はずっと何かしらの音楽を聴いている。だからと言って音楽に詳しいわけでもない。よく分からないなりに、フィーリングで好きな音楽がひたすらに好き。気分によって聴きたい音楽はちがうし、音楽に気分を左右されている。
とはいえ、とくべつ好きな音楽に出会うことってとても少ない。ストライクゾーンがおそろしく狭いのだ。その代わり好きだという強い気持ちを抱いた音楽やシンガー、アーティストのことは永遠に好きな自信がある。
それから知人に「あなたは好きになるものにこだわりがある」と言われたことがある。その通りだ。なにかと偏愛気味だ。
そんなわたしが心のすべてで好きだと感じる、音も声も言葉もぜんぶに揺さぶられる、いっとう好きな音楽に出会った。もう3年以上前のことだ。当時のわたしはだれかのファンになることをやめていた。だけど、とうとうファンになることを決めた。そのいちばんの理由は彼がつくる音楽だった。

お芝居、舞台上でのすがたも好きだ。顔も好き。インタビューや配信を見ていくうちに内面にも惹かれていった。語りだしたら止まらないくらい、様々なひとつひとつが、ぜんぶが好きだ。
そうして彼のファンとしての日々を重ねていく中でたくさんの音楽を聴いた。好きだという感情をその度にたしかめ、実感し、重ねていった。

” project - as A - ”
as Aに込められた意味も、このプロジェクトそのものもうれしくてたまらない。わたしにとって念願でありながら、こちらの想定なんかふわっと高く高く飛び越えてくる。
2022年8月12日-13日、”水江建太 × city pop”として初のソロライブ。
「僕はライブが好きみたいです」という言葉が沁みた。役者として舞台に立ってきて、音楽もやるって中で見つけたひとつの答えなんだなと感じた。
うれしい。わたしもライブが好きだ。ステージにいるそのひとと客席のわたしたちのあいだで交わされるレスポンス。音楽やリズムに乗せて。あの感覚はライブでしか感じられない。
ライブが好きなんだろうなあっていうことはちょうどヒプステのMTC単独で感じ取っていた。あなたとわたしのレスポンス。一緒にリズムに乗った。そのとびきりの楽しさを共有できた気がしたんだ。*1
ステージで歌うすがたはとっても輝いている。歌うことが好きなんだなって感じて、そのエネルギーにしあわせがあふれている。ぜったい、ぜったいに、世界でいちばんきらめいていたよ。

あのとてつもなくきれいな輝きが大好きで。
そのすがたにしあわせをもらって。

そしてなにより、音楽そのものがやっぱり大好きだ。
彼への好きという感情の原点だとさえ言える。
旋律、歌詞、歌声、どれもが刺さる。

旋律はもちろん歌詞がきれいで、うつくしくて。だけど透き通りすぎてない、ちょっとビターだったり。そうやって紡がれる言葉、世界観に惹きつけられる。
その言葉にこの言葉がくるんだ?っておどろいたり、やさしい価値観に心躍らされたり。
たとえば「火薬」は夏らしい曲としての一曲だそうだけど、夏というテーマでこの曲が生まれる感性にびっくりした。
すごいなあって思って、それからそのセンスがものすごく好みだなって。
夏の終わり、秋を前にした切なさ。なんだか涼しさを感じる曲だ。"静かな森"というフレーズが出てくるけれど、とても静謐で神聖で、きれいな空気を思い出すみたい。暑い夏は得意ではないけれど、夏という季節があるからこそ感じる涼しさをもっと知ろうと思えた。
ほんとう、センスと才能ってこういうことなんだなって思う。そして無二の感性。とてもいい、あの魅力はもっともっといろんなひとの目に耳に触れてほしい。

サブスクが解禁されたことで歌詞が目に見えるようになった。音としてもうんと素敵だった言葉たちを文字で見るとまた新鮮に感動した。
「rain」の"君という光に堕ちていく"の漢字を見てハッとしたんだ。耳で聴いているだけでは思い浮かべられなかったところ。"光"に"堕ちる"という言葉の流れにもぐっときた。すごいなあ、ほんとう。この曲は以前も聴いたことがある曲だったけど、改めて歌詞を見てしんみりと心地よい気分になった。
サビも含めぜんぶに感じるけれど、とくに歌い出しの歌詞がそうで、雨の景色をこんなにきれいに描けるんだなって。とても素敵な曲。

歌詞といえば、ライブ後の生配信で(歌詞の意味が)ストレートなのも抽象的なのもどちらも良いといった話をしていた。初めて聴いた頃は抽象的なほうが多いのかと思っていたけど、いろいろ聴くうちにどちらに偏ることもないんだなって知って。ヒプステ後は韻を踏むような曲もあって、どんどん吸収していろいろな音楽をつくっていくところがまた楽しくて。そういうバラエティ性って強みだと思う。
ストレートも抽象的も、どちらも書いているようだけど、一貫して情景はものすごく浮かんでくると思う。ぼんやりと、ふんわりと、うつくしく、まるで映画のワンシーンみたいな。「two of us」とかがとくにそう。MV、見たくなるもの。建太くん自身役者ではあるけど、この曲に関してはほかのだれか二人組を主人公に描いた映像で歌を乗せてほしい。別のところでカメラとか持っててほしい。
情景にメッセージが乗ってる感じもすごく好き。きれいな情景を通すことでメッセージが入ってきやすいというか。ピアノ弾き語りの「americano」もまさにそうで、ライブ中に曲についてのコメントを聞いてそのメッセージにも景色にも胸を打たれた。
あとアンコールで歌っていた、立ち寄ったカフェの雰囲気がよかったと店名がそのままタイトルになった曲。建太くんがたまに歌うこういう曲もおだやかでいいなあって思う。いい意味で波がない、凪いでいるようなまったりとした聴き心地。

それとはじめて聴いたときからずっと思っていたことがあって、旋律が耳に残る。音楽において"いい曲"の定義は広くて深くて曖昧だけど、"いい曲"はもれなく旋律が耳に残る。ロングヒットの曲や懐メロとして親しまれる曲、広く聴かれる曲はみんなついつい口ずさみたくなるでしょう? そういうメロディに理論はあるのかもしれないけど突き詰めればそんなものはない。だって音楽だもの。ただただ、感性や世界観から生み出されるものが心に響いていく。曲を聴いていないときでも頭のなかにメロディが流れる。そこがすごいなっていつも思っていた。

ずっと聴いていると、あぁこの声が好きだなって、耳がとても心地よくなる。
とくに「moonlight」は高音がきれいで好きだ。思えば出会ったときからハイトーンのパートを歌う声が好きだった。
この曲はなんだかものすごく好きで、とくに心がふるえ、踊った、そんな感覚にハイになった。歌声も好きだし、きれいで明るいリズムが聴いているだけで前向きになれる気がする。あと"哀しい過去 未来へのチケット"という歌詞がほんとうに刺さった。正直今回のすべての曲の中で一番と言ってもいいくらい胸がふるえたフレーズだ。だって、よすぎる。これって世の中だれしもが知ってる、分かってる考え方のそれだと思うのだけど、表現がやさしいというか。なんかこの言葉づかいがらしいなあ好きだなあって。ほかのパートやフレーズも含めて、元気の出る曲。熱く!じゃなくて、おだやかにうつくしくゆったりと、心に栄養が溜まっていくような。そこがいい。

プロジェクト名でもありテーマソングだという「as A」はまるでイメージソングだなと思った。この曲を聴けば、歌っているすがたを見れば、ぜんぶ分かるよって言いたいくらい。
今まで聞いてきた思い、言葉、それらが蘇ってくる。ともすれば泣きたくもなるほど、ぎゅっと詰まっていると思う。
それがYuさんのメロディに乗って。ステージ上で歌うすがたがほんとうに楽しそうで輝いていて。ハッピーって言葉じゃちょっと単調すぎるくらい、聴いていて胸がいっぱいになる。だってあふれるのは今までのぜんぶ、そして今この瞬間だと感じるから。

ここまで感じたことを記した曲はどれも建太くんの作詞曲(作曲はas AのみYuさん)だけど、各曲それぞれのフレーズに色が入っているのが印象的だった。ライブ、アルバムを通して聴くと鮮やかで楽しい。一色だけに留まらずにいろんな色に染まっていくのかなって思ったり。縁がある様々なことに挑戦して吸収して、という姿勢を表しているようだなって思ったり。

ラストの「good night」は提供曲。
ameblo.jp
これがほんとうにいい曲で。ステージで歌っているすがたもよかった。よかった、そういうすがたが好きだよって思った。まっすぐ、伝ってくる。
as Aとはまた違う、だけどこれも建太くんの曲だって思う。提供曲ならではの感動ってあるよね。
建太くんがわたしたちファンにくれる言葉や気持ちの話はいつもまっすぐで、素敵な人なんだって分かっていた。いくつもの場面の積み重ねで、すこしずつ理解して。そういうものとか、あともしかすると秘められていることとか。それらが込められた曲が贈られたということ、そしてわたしたちに向けて歌ってくれたということ。これ以上ないくらい、魅力の証明だ。この事実を自慢してまわりたいもの。
何千回何万回とでも思う、このひとのファンでよかったって気持ちがまたあふれてくる。

それとgood nightはけっこうvagueっぽい曲だなと思って。きれいで切なくて、情緒に語りかけられるような旋律とか。かつて*2わたしの胸に刺さったメロディだ。今ここであのメロディと再会できるとは思わなくて、今ずっと好きなひとが歌っているなんて。きっとだれにも伝わらない自分だけの感動なんだけど、この運命みたいな世界がたまらなくうれしかった。

そして衣装!


これもまた自分だけの感動があって、好きの再会みたいな話だ。
ナカサチさんの音楽に寄り添う衣装が好きだ。それを感じたのはわたしの好きなアイドルのジャケ写(Re:vale/「ミライノーツを奏でて」)*3で、彼らとの出会いのきっかけでもあった。音楽には物語がある。その人自身の魅力が旋律や言葉の底にある。語られないそれらを衣装は表してくれると思う。
ミライノーツを原点に知った魅力を、ここでまた強く感じた。ただただうれしかった。
衣装に、好きなひとへの好きだという感情をさらに引き出されるものだから、もう情緒が荒れ狂うんじゃないかってくらいだ。

ライブやってほしい、音源がほしい。わたしはずっとずっと願ってきた。
願わくばZeppで!なんてことも思っていた。そしたら次はもうZeppだ。気持ちが追いつかないよ。
いつだってそうなんだけど、願いが叶い始めたらハイスピードだ。
だれがすごいって建太くんがすごいんだよ。わたしたちがしあわせを受け取っているのはわたしたちが彼を応援した結果ではなく彼が生み出しているからなんだよ。

恋物語でよく"憧れの人"という表現がある。最初にこの言葉を使った人ってすごい。憧れと恋はまるで焦れったく密接で表裏一体の概念だ。
わたしにとって建太くんは憧れの人でもある、と再確認した。
心の底から尊敬する。その才能にも、センスにも、そして実現する志と力。
0からライブをつくりあげたすがたを見て感銘を受けた。
やりたいことをやるってすごい。そんな簡単に成し遂げられることじゃない。だけどわたしもやってやるって、そう気持ちを突き動かされた。ほんとうのところたった一歳しか変わらない。今までの自分がやってないだけ。だれしも最初は0だ、わたしにもきっと0から積み上げることができる。その勇気と元気をもらった。自己実現ってファンタジーなんかじゃないんだ。
だからさっそくというか、実際に自己投資を始めている。くじけそうになってもこの体験を思い出せばきっとまた何度でも奮い立つ。
好きでいる限りずっと憧れ続けるのだと思う。しあわせと元気をもらって、好きなひとが好きなんだって胸張って生きていられるように自分自身も磨き続ける。

おまけ

バンドメンバーとの雰囲気がいいのもすごくよかった。開幕の瞬間からみなさんいい顔をされていたから。さすがだなあって思ったり。


最後にバンドメンバーとみんなで手をつないで挨拶するライブってすごいよ。

まとめ、これから

project-as-a.com
サブスク解禁、ということでas Aの音楽はすべてここで聴ける。
ライブ配信の予定も決まっている。
ファンクラブ形式でなかなか触れにくいかもしれないけど、もっともっといろんなひとに聴いてほしい。
好きだという感情にハードルなんてない。聴いて、好き。それで十分。好きだから何かしなきゃなんてことはない。とくに音楽はそう。聴くだけでしあわせになれる。
好きだと感じたなら好きだって叫ぶべきだ。声は人を集めるから。
あなたがだれかのファンだとしてもだれのファンになれないとしても、なんだっていい。聴くだけでいい。それで建太くんの音楽に対する好きだという感情を共有できるならわたしはいっそうしあわせだ。
これまでずっと、ぜんぶ、できる限り聴いてきたつもりだから。すこしでも興味があればわたしに声をかけてください。
わたしと一緒に彼の音楽を聴いてくれるひとがいるならとてもうれしい。そうやってどんどん広まって、もっと大きなステージで歌うすがたを見れますようにと祈りを込めて。

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*1:客席に向けたライブ演出がある舞台で、きっと自分のファンを見つけ出すのがうまくて絶対に目が合う。見てくれている。

*2:きっかけは、舞台「瞑るおおかみ黒き鴨」

*3:https://tmblr.co/ZpENIhZcwioCSu00