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あふれることばたち

推しがアッシュ・リンクス

題名の通りです。

久しぶりに、ほんとうに久しぶりに、職場のトイレに駆け込んで崩れる落ちる経験をした。
信じられなくて、夢みたいで、嬉しくて、ずっとずっと手が震えてペンもまともに握れないような心地になる。仕事を終えて家に帰った途端、号泣した。
それほどの出来事。推しがアッシュ・リンクス。

BANANA FISHと言えば、わたしは数年前に友人に原作漫画を借りて読んだ。
いろんな思いはあるけれど、"推しがアッシュ・リンクス"の一文で""マジで察して""という気持ちです。

news.mynavi.jp
この記事の中にある"華やかさの中に繊細な表現を見せる演技"が本当にそう、まさにそう。
なんせ長身だしスタイルいいし顔立ちも含めて立っているだけで華がある。それでいて演技はすごく繊細。

毎公演何かが違う。2.5次元デビューだったエーステでは毎公演変えていた、と実際に言っていた記憶がある。その時に受け取ったもので、生まれたもので、やってるから。だから毎回が新鮮。それは共演者も言っていた。
それから心を揺さぶられるようなお芝居をする。これも共演者が言っていた。実際、客席にいてもかなり。心臓鷲掴みにされるんじゃってくらい。
お芝居は観客よりも舞台の上で実際に受け取っている人が一番まともに受けるから、客席でも感じていたことを共演者がそう言ってくださるのはファンとしてものすごく嬉しかった。
こんな風に、舞台の上の人たちが、関わる人たちが、評する。
そしてわたしが好きなのもやっぱりそこだ。建太くんのお芝居はとにかく心臓にくる。
それは一瞬一瞬のささいな瞬間だったり、静かに滾るような強い一言だったり。
たとえば、何かに対していとおしいのだろうなというところで、ほんとうにいとおしさが伝わってきてぎゅっとなる。
それからどの舞台でも、ここのセリフがいつも響くっていうところがある。その一つ一つが大切な思い出になる。だって、何度観ても毎公演そこが響くんだ。すごいよね、ほんとう。毎回心震わせられるって。
建太くんの舞台を初めて観たとき、とある一つのセリフが突き刺さった。あの感覚を今でも覚えている。幕間での"あのセリフがすっごくよかった"っていう自分の第一声もよく覚えている。
それからセリフがないところも目が離せない。その空間で起きていることに対していろんな表情を見せる。
感情の向かう先がいて、誰かがいて、そこで生まれるものをほんとうに繊細に表現する。綺麗な硝子の銃弾みたいな威力がある。
そういう人だから、わたしは建太くんのアッシュ・リンクスが舞台の上で生きるのが楽しみだし怖い。何かものすごいことが起こるんじゃないかと思う。3ヶ月後に銀河劇場の客席にいるわたしはどんな感覚に陥っているのか、想像もできない。

ところで、アッシュ・リンクスを日本人がやるの?って話。わたしもそう思う。そもそも日本人がアッシュ・リンクスってむりじゃない?
その議論は日本のそこかしこでされてるだろうし、わたしもしていた。
けれど時代の流れで今や舞台化は珍しくない。人気作はだいたい舞台化の未来がある。BANANAFISHもアニメ化した時点で実写化も想定できた。というかむしろすでに舞台化している。とはいえ、今回はなんとなく今までよりも大々的なように感じる。
ここは日本。作品が生まれたのも日本。そのうえでこの人ならって俳優さんを映像系舞台系問わず実際に想定してみたことがある。まあ二人くらい思いついたのだけど、その一人が建太くんだった。推しだからって贔屓目はわたしは使わないよ、たぶん。たぶん。
だって、ちゃんと根拠があるんですよ(何?)

アッシュ・リンクスを演じられるかどうか以前に、アッシュ・リンクスになれるかどうか、で選択肢は一気に絞られる。

アッシュ・リンクス、類まれな美貌の持ち主。こういう公式設定があるだけで一気にハードルが上がる。よほど整っているか、雰囲気がそうとう近いか。
誰が見てもそう言うと思うけど建太くんは顔立ちがとにかく整っていてきれい。
共演者からの第一印象でまっさきに顔がいいとかかっこいいとか言われるタイプ。
あと、わりと中性的だなあと思う。背も高いしあまりそういうことは言われないけれど、ふとした瞬間とかに感じてきた。ナチュラル〜濃いメイク、何でも映える。
何にでもなれるタイプ、というのかな。なにか特徴があるわけでもなく、ひたすらに黄金比率というか、とにかく整っているから。
それに存在が芸術!って思う。見て。このあたり。


……ね?(?)

それから背が高くて細身で、卓越した戦闘能力。この設定にも説得力あると思う。そうとしか言えない。
背は高い(183cm)けれど、がっちりしているわけでもなくモデル的な細さがあるわけでもなく、元サッカー部で運動神経がいい人のしっかりした、適度に細い、スタイルのよさ。このあたりもアッシュ・リンクスだな……という感じで。
アクションもほんとうにきれいでかっこいいし脚が長いから舞台映えする。本人が得意も苦手も何も言わないから実感はない(?)けれど、ダンスもさらっとこなしているように思う。共演者からも、うまい人として扱われているようだし……得意って話もしないから純粋に運動神経がいいんだろうな、というか。頭のいいひとだし、そういう意味でもすごくハマりそう。容姿も頭脳も運動神経も、その設定すべてが""分かる""からすごい。
既に出ているビジュアルも大大大天才でびっくりしちゃった。
強さと儚さ、孤独。ファン目線だからこそ思う、内側からのビジュアルに絶対的な説得力がある。

建太くんは原作ありきの作品でまずビジュアルや設定から自分を近づけていく印象がある。髪の長い役で髪を伸ばした、眼鏡にスーツの役では稽古からジャケットに眼鏡だった。
そして実際、舞台に立つ姿も、まずビジュアル…というか存在が完璧に完成している。よく言われるのは"そこにいる"なんだよね。とにかくそこに存在させる。一挙一動、ミリ単位でそのキャラクターのまま生きている。そういう印象。
ビジュアルとお芝居を引っくるめて"存在させる"ということに関して、建太くんは絶対に外れない。
アッシュ・リンクス、間違いない。わたしは思う、建太くんがアッシュ・リンクスをやることに意味があるって。
日本人だとかなんだとか、そんなのはもういいの、分かってる。わたしだって分かる。けれどそんなのは、超越するよ。建太くんはアッシュ・リンクスに"なれる"と、それなりにずっとずっと応援してきたからこそ思う。

不朽の名作。思うところはいろいろあると思う。
けれどわたしは、この舞台のアッシュ・リンクスに関してこう言うよ。
見てなよ、全人類!


BANANA FISHで初めて建太くんを知る人へ。知っていたけれど改めて気になってきた人へ。
過去作(主にエーステ、ヒプステ)よりも、"アッシュ・リンクス"役の建太くんとして何か一つ作品を観るならこれ。圧倒的にこれ。上にしれっとツイートを貼っていたのだけれど。
twitter.com
プロデュースというスタンスなので水江建太ではなく"青"なんだけれど。やっているのは(?)建太くん。
というか"プロデュース"だからこそますます見てほしい。この作品。この世界観。こういうものをつくる人。

25分ほどの1stLIVEは必見。
theater-complex.jp
月額770円のサービス登録が必要だけれど、正直、このためだけでも安い。
とはいえ有料は有料だし、このシアターコンプレックスはなんせ仕組みが分かりづらい()から、まずこれだけでも。
www.youtube.com

……声もアッシュ・リンクスじゃない?


この青1stLIVEのスタイリングを担当した中原さんが今回の舞台「BANANA FISH」でも衣装担当ということで。


もうめっっっっちゃくちゃに嬉しかった。一番好きな衣装さん。
自分語りしちゃうけれど。青で知って、そのときうれしい気持ちになって、それからヒプステの衣装に関するツイートを観てすごいなって思って。今の自ジャンルであるアイナナに出会ったきっかけでもある。詳しくは端折るけれどアイナナでもほんとうに大好きで。ちょっとした人生のターニングポイントにいるような方。
二次元の中のこの現代社会とはまるで異なる世界を、現実世界に引っ張り出して存在させること。80年代NYが舞台のBANANA FISHにおいてはそれが重要。その役割を大きく担うのは衣装だと思う。だから、中原さんがいいなってもうものすごく、強く、思っていた……ら、中原さんだった。あまりにも、間違いない。全部がわたしの願った通りで、怖いくらい。
ヒプノシスマイクの現実世界では浮きがちな独特で奇抜なキャラクターの私服をこの世界になじませた、そういう方だから。服が生きてるって舞台で初めて思った。それくらい絶対的な信頼があるから、ほんとうに嬉しい。
演出も松崎さんだから、間違いないって思う。わたしが知るのはエーステがメインだけれど、以前、演出家×俳優のひとりしばいの作品を観たときの衝撃をいまだに引きずる。
しかも劇場はいちばん好きな銀河劇場で。なんだかもう、ほんとうにわたしのための舞台ではってくらいの、夢のような現実。


最後に。
何が嬉しいって、BANANA FISHの舞台をやろうって人達がアッシュ・リンクス役を建太くんに決めてくれたこと。
正直、BANANA FISHは自ジャンルではない。けれど知っているから分かる。BANANA FISHは、アッシュ・リンクスは、簡単にこの世界に現していい存在ではない。触れていい存在ではない。それが大々的な舞台化。長く愛されてきたこの作品、世界、アッシュ・リンクスという伝説のようなキャラクターに推しが選ばれたことが何よりも嬉しくて誇らしくてたまらない。おめでとうなんて言葉だけじゃ全然足りない。
シンプルに大変な役だ、とも思う。だってアッシュ・リンクスだし。頑張れって気持ちももちろんある。それ以上に、信頼がゆえの楽しみだって気持ちもすっごく強い。
"「BANANA FISH」The Stage-前編- アッシュ・リンクス役水江建太"というあまりにもすごすぎる、夢のような一文に全身が震えた。推しがアッシュ・リンクス。いまだに夢見心地。
ほんとうにおめでとう。建太くんのアッシュに会える日を楽しみにしています。


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